日本語における初期言語の音韻発達
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概要
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音声および音韻に関する初期言語獲得過程に焦点をあてた,経時的資料に基づく5名の日本語のデータである.これらの資料は,おのおのの家庭で録音された自然発話であった.前言語期から初期言語獲得への移行期における先行研究を基盤とし,日本語音声および音韻特徴を仔細に提示した.主たる検討は,以下の3点であった.(1)初期言語獲得過程での通言語の類似性と相違点,(2)前言語期から初期言語獲得への移行期における連続性の問題,(3)言語学理論における言語獲得の仮説.5名の発話資料は,語彙累積数により,初語,10語,30語,50〜60語の4段階に区分した.分析項目は,母音・子音,構音法および構音点の特徴と音節構造を段階ごとに分析した.
- 日本コミュニケーション障害学会の論文
- 2003-08-30