〈言語学と言語障害学との接点〉失語症者の文発話障害と発話分析
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概要
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失語症者の文発話障害に関する研究や評価のために用いられる発話分析について,その臨床適用と方法を先行研究と発話分析実施例から考察した.発話サンプルはSLTA「まんがの説明」を題材とし,文発話障害を呈する非流暢失語4例(右利き2例,非右利き2例)から採取した.そして,それらの結果の比較から,発話分析は言語現象における症状の特徴を実証することや相対的評価に有効であるが,発現機序の解明には他のデータも加えた総合的評価が必要であることを示した.最後に,発話分析方法の妥当性と信頼性に関する今後の課題を提起した.
- 日本コミュニケーション障害学会の論文
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