耳科学における医工融合への挑戦
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概要
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筆者はここ十数年の間,東京女子医科大学の石井哲夫教授,高山幹子教授,東京大学の加我君孝教授とチームを組んで耳に関する共同研究を続けてきた.その主なものは鼓膜や内耳膜の力学特性の測定,メスによる切開の力学現象の解明,耳からの滲出液の粘度測定,膿出しポンプの開発,注射針の挿抜力の測定,人工音声発生器の開発,脳内埋込電極の開発とそれによる音声信号の脳内伝達の実測,などである.この他にもさまざまな專門領域の医学者と共同研究を行い,医工融合について多くの知見を得た.共同研究をすると,当然のことながら考えていることが違うので,ことばが通じない,考え方も違う,価値の置き方が違う,さらにやり方も違う,ということに遭遇する.しかし患者がいて,その人の求めることを実現するには医学者も工学者も協力してこれらの差異を克服しようと努力する.その場合,両者はそれぞれの領域の起源が異なることを認識し,認め合った上で患者のためにすべての活動を行うことが大切である.そしてこのような活動をする人を養成するには医学と工学が融合した一つの領域を作り,そこがルーツだと感じる人材を育てることが必要である.なぜなら入間には“刷り込み現象”があるからである.
- 2004-01-20
著者
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