原発巣不明縦隔リンパ節転移の1長期生存例
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概要
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原発巣が不明である巨細胞癌の縦隔リンパ節転移を摘出後3年11ヵ月経過した現在, 担癌の兆候なく生存中である41歳男性症例を経験した.リンパ節転移で発見される原発不明癌は大部分が頸部リンパ節転移であり, 縦隔リンパ節だけに転移する例は稀である.原発不明癌の予後は極めて悪く, このような長期生存中の例は非常に珍しい.本症例では, 縦隔腫瘍の組織像はリンパ節構造の大部分を破壊して増殖する巨細胞癌であった.胸腺癌は否定され, 免疫組織化学的に悪性リンパ腫である可能性も否定された.以上の結果から, 原発巣はまだ同定されていないが, 本症の縦隔腫瘍は肺癌 (T0N2M0) からの転移である可能性が最も考えられた.
著者
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龍村 俊樹
富山医科薬科大学救急部
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池谷 朋彦
富山医科薬科大学第1外科
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杉山 茂樹
富山医科薬科大学第1外科
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松井 一裕
富山医科薬科大学第一病理
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松井 一裕
富山医科薬科大学
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美濃 一博
富山医科薬科大学第1外科
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笠島 学
富山医科薬科大学第1外科
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山本 恵一
富山医科薬科大学
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龍村 俊樹
富山医科薬科大学 救急部
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