高速液体クロマトグラフィー電機化学検出器(HPLC-ED)によるラット脳内コリン(Ch)およびアセチルコリン(ACh)の簡易測定法
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概要
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高速液体クロマトグラフィー/電機化学検出器(HPLC-ED)の応用によるラット脳内コリン(Ch)のおよびアセチルコリン(ACh)の簡易測定法を紹介する.本法は,Ch,AChおよび内部標準としてのエチルホモコリン(EHC)を,Chemcosorb 3C-18のカラムにより分離した後,10mの反応コイル中で酵素と反応せしめ生成するH<SUB>2</SUB>O2を検出する方法である.本法の測定可能限界は10〜30pmoleである.脳からの抽出操作は極めて簡易化され,15% IN ギ酸アセトンでホモゲナイズし,遠心分離した上清をエーテルで1回洗源し濃縮操作の後,直ちにHPLCへ注入する.回収率はCh:96.1±1.4% ACh:95.6±2.2%である.ラット脳内部位のCh,AChは10kW-磁場型装置でマイクロ波照射を行い,本法の応用で測定した結果をこれまでのデータと比較検討してその有用性を確認した.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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丸山 悠司
群馬大 医
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丸山 悠司
群馬大学医学部神経精神薬理学(ツムラ)講座
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五十嵐 康
群馬大学医学部、神経精神薬理学(ツムラ)
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丸山 悠司
日本化薬安全性研
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五十嵐 康
日本化薬安全性研究所
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笹原 富弥
日本化薬安全性研究所
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丸山 悠司
日本化薬安全性研究所
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