実験的急性うっ血性心不全に対するIsosorbide dinitrate(ISDN)静脈内投与の改善作用
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概要
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実験的急性うっ血性心不全犬の心血行動態におよぼすisosorbide dinitrate(ISDN)静脈内投与の作用を検討した.halothane吸入麻酔下,propranolol含有のdextran負荷および左冠動脈前下枝結紮により,心収縮機能低下および高度の肺うっ血を伴う急性心不全病態を作成した.正常犬では,ISDN(100,500μg/kg/min)静脈内投与により,大動脈圧は低下したが,左心室拡張終期圧の低下は軽度に止まり,心係数の変化はみられなかった.一方,急性うっ血性心不全犬では,ISDN投与により全末梢血管低抗の低下,明確な左心室拡張終期圧の低下ならびに心係数の上昇が認められた.以上の成績から,容積負荷,β-遮断および冠動脈遮断により,惹起した急性うっ血性心不全において,ISDNは前および後負荷の軽減と心拍出量の増加をもたらすことが明らかで,うっ血性心不全の血管拡張療法薬として有用であることが示唆された.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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竹田 三喜夫
エーザイ筑波研究所
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大原 秀人
エーザイ株式会社生物研究所
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大原 秀人
Eisai Tsukuba Research Laboratories
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五十嵐 俊二
エーザイ 筑波研
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竹田 三喜夫
エーザイ株式会社筑波研究所
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五十嵐 俊二
エーザイ株式会社筑波研究所
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大原 秀人
エーザイ株式会社筑波研究所
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