各種実験的不整脈に対する新抗不整脈薬Lorcainideの作用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Iorcainideの抗不整脈作用をイヌの梗塞性不整脈,モルモットのouabain誘発不整脈,aconitine誘発不整脈およびacetylcholine誘発不i整脈を用いて調べた.イヌにおける冠血管結紮による梗塞性不整脈において,lorcainideおよび対照薬として使用したdisopyramideはほぼ同等の抗不整脈作用を示した.モルモットにおけるouabain誘発不整脈では,lorcalnideの作用はdisopyramideより弱かった.また,aconitineによる心停止に至るまでの各種の不整脈に対しlorcainideとdisopyramideは弱い抑制を示した.しかし,心停止を起こすaconitine量には影響を与えなかった.モルモットの右心耳上にacetylcholhleを塗布するときP波の消失とR-R間隔の延長が発現した.disopyramideはこれらの不整脈を抑制したが,lorcainidcは影響をおよぼさなかった.しかし,両薬物ともにacetylcholineの塗布によっておこる心房細動は抑制した.なお,Iorcainideとdlsopyramideおのおのの大量投与ではモルモットに不整脈の発現をみた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
-
福田 英臣
社団法人日本薬学会
-
福田 英臣
東京大学
-
福田 英臣
東京大学薬学部
-
後藤 正義
東京大学薬学部毒性薬理学教室
-
近藤 満
東京大学薬学部毒性薬理学教室
-
内ケ崎 哲
東京大学薬学部毒性薬理学教室
-
関野 裕子
東京大学薬学部毒性薬理学教室
関連論文
- 応用薬理研究会創設40周年に寄せて
- 学術貢献賞受賞 岡部 進氏の業績
- キャサレット&ドール, 『トキシコロジー[第6版] The Basic Science of Poisons』, サイエンティスト社, 原著編集:Curtis D. Klaassen, Ph. D. (University of Kansas Medical Center), 総監訳者:仮家公夫,佐藤哲男,高橋道人,野口英世(学会情報)
- 学術貢献賞受賞本田進氏の業績
- 運動制御機構と薬物
- 毒性学の本
- 各種実験的不整脈に対する新抗不整脈薬Lorcainideの作用
- 新薬開発余話(話のエンザイム)
- 名誉会員 福井謙一先生のご逝去を悼む
- 有功会員 赤木満洲雄先生の逝去を悼む
- 福田英臣会頭に聞く
- 日本薬学会教育賞受賞, 金戸洋氏の業績
- 日本薬学会学術貢献賞受賞鍋島俊隆氏の業績
- 知恵と知識
- 第6回国際毒科学会(ICT VI)
- 運動系神経機構の薬理
- 第3回長井長義記念シンポジウム
- 薬誌とBull.(日本薬学会発行の論文誌のあり方をまた考えてみよう)
- メディシナルケミストリー, 山川浩司, 金岡祐一, 岩澤義郎 著, B5判, 266頁, 3,800円, (講談社)
- 薬学教育におけるトキシコロジー(薬学におけるトキシコロジーの発展)
- 神経伝達物質アミノ酸とアミン : 高垣玄吉郎, 永津俊治編, A5判/246頁/3800円(講談社)
- 精神分裂病とプロスタグランジン
- 薬物作用の理解のための基礎として(薬学教育の中の機能形態学)
- Rational Anti-Epileptie Drug Therapy, P.J.M.Guelen, E.van der Kleijn著, 変A5判, 182頁, Dfl.65.00,(Elsevier/North-Holland Biomedical Press)
- オクテット
- 第50回日本薬理学会総会
- ラットの貧血性除脳固縮に対するDiazepam およびBaclofenの作用
- ラットのγ-運動系に対するBenzodiazepine誘導体の作用
- 各種実験的不整脈に対する新抗不整脈薬Lorcainideの作用
- 化学構造と薬理活性 (ライフサイエンス)
- Further Studies in the Assessment of Toxic Actions (Archives of Toxicology, supplement 4), Springer-Verlag, 1980, 508ページ, DM, 98
- Actions of TRH on the spinal reflex of rats. Interaction of TRH and serotonin as well as its association with TRH content.