糖尿病マウスの神経障害に及ぼすTrapidilの効果
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概要
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糖尿病自然発症マウス(C57BL/KsJ db+/db+,以下糖尿病マウスと呼称する)にtrapidil20あるいは60mg/kgを長期経口投与したところ,低下した神経伝導速度の回復作用が認められた.また,坐骨神経内のソルビトールの増加およびミオイノシトールの減少が抑制された.さらに,血清総コレステロール値の上昇およびHDL-コレステロール比の低下は抑制されたが,血糖値および血清トリグリセリド値には影響が見られなかった.以上の結果から,trapidilは,糖尿病マウスの神経内代謝異常あるいは微小循環障害を改善することにより神経伝導速度の低下を回復させることが示唆された.
著者
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加藤 克明
Department Of Pharmacology Fuji Central Research Laboratory
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加藤 克明
持田製薬(株)バイオサイエンス研究所
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矢野 崇
持田製薬(株)富士中央研究所
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稲場 均
持田製薬 富士中研
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稲場 均
持田製薬(株)富士中央研究所
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