16(S)-Methyl-20-methoxy-PGE<SUB>2</SUB> (YPG-209)の中枢薬理作用
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概要
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16(S)-methyl-20-methoxy-PGE<SUB>2</SUB>(YPG-209)の中枢薬理作用を PGE<SUB>2</SUB> のそれと比較検討し,2,3の考察を行なった.1)YPG-209 を 10μg/kg 経口投与するとマウスの自発運動および探索行動が抑制されたが,これは中枢作用以外の因子,例えば消化管輸送能亢進の関与が考えられた.また,マウスの thiopental 睡眠増強作用が YPG-209 の 300μg/kg(p.o.)により観察されたが,gallamine 不動化ネコの自発脳波および脳波覚醒反応に対して YPG-209 100μg/kg の静脈内投与では影響がなかった.2)マウス馴化作用,協調運動能および各種の誘発けいれんに対し,YPG-209 3mg/kg(p.o.)は影響をおよぼさなかった.3)マウス methamphetamine 群毒性は YPG-209 の 5mg/kg の皮下投与により抑制作用を示した.4)マウス正常体温は YPG-209 100μg/kg の経口投与により下降した.5)PGE<SUB>2</SUB> はYPG-209 とほぼ類似した作用を示したが,YPG-209 よりも弱かった.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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山本 実
山之内製薬
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富岡 健一
山之内製薬(株)筑波研究センター
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立川 四郎
山之内製薬株式会社中央研究所薬理生化学部
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前野 弘夫
山之内製薬中央研究所薬理生化学研究部
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立川 四郎
山之内製薬中央研究所薬理生化学研究部
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富岡 健一
山之内製薬(株)中央研究所
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富岡 健一
山之内製薬中央研究所薬理生化学研究部
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