カップ法によるAconitine誘発心房性不整脈に対するAjmaline, Propranolol, ProcainamideおよびQuinidineの作用について
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概要
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1) 犬を用いて生体内においてAconitineによる不整脈を得るためにカップ法を考案し,在来の方法と比較検討した.その結果容易に可逆し得る,かつ程度のほぼ一定した不整脈を得ることに成功した.2) カップ法により抗不整脈剤の有効性と持続時間を同時に検討し,次のごとき結果を得た. Ajmaline, Propranolol, QuinidineおよびProcainamide等は単に最終効果に達するまでの投与量のちがいだけでなく,その後の時間的経過においても,それぞれに特徴をもっている. Propranololはその投与方法によってその結果がことなる. Quinidineにおいても,投与方法によりわずかの差が認められる,これに対してAjmalineはAconitineによる不整脈に対して,いずれの投与方法にかかわらず,安定した抗不整脈作用をしめす.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
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