ヒツジの膵外分泌に及ぼす静脈内インスリン,グルコースおよびトルブタミド投与の影響
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概要
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無麻酔ヒツジの膵外分泌に及ぼす外因性および内因性インスリンの影響を明らかにするために,慢性的に総胆管にカニューレを挿入された9頭のサフォーク種去勢雄めん羊(体重43〜70kg)を用いて実験を行なった.インスリンの静脈内投与により血漿グルコース濃度は低下し,膵液流量は0.1 unit/kgでは41.5%,0.2 unit/kgでは49.5%,0.4 unit/kgでは39.6%減少した.静脈内グルコース投与により血漿インスリン濃度は約7μunit/mlから85.5±19.0μunit/mlに上昇したが,膵液流量は37.7%減少した.静脈内トルブタミド投与により血漿グルコース濃度の増加を伴うことなく血漿インスリン濃度は50.4±12.8μunit/mlに上昇したが,膵液流量は32.9%減少した.以上の結果より,ヒツジにおいてインスリンは外因性に投与された場合も,内因性に放出された場合も膵外分泌を抑制することが示唆された.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
-
翁長 武紀
酪農学園大学大獣医学部
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加藤 清雄
酪農学園大学獣医学科家畜生理学講座
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峯尾 仁
酪農学園大学獣医学科家畜生理学教室
-
加藤 清雄
酪農学園大学獣医学部
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松本 眞一
酪農学園大学獣医学科
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児嶋 秀典
酪農学園大学獣医学科
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菊地 計
酪農学園大学獣医学科
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翁長 武紀
酪農学園大 獣医
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峯尾 仁
酪農学園大学 獣医学科
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加藤 清雄
酪農学園大学 獣医学科
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