めん羊4品種の成長と遺伝的パラメータ
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概要
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めん羊の成長と遺伝的パラメータを明らかにするために1982年から1984年までの北海道滝川畜産試験場の4品種のめん羊,サフォーク(SF),チェビオット(CH),ポールドーセット(PD)とサウスダウン(SD)について調べた.成長にっいての分析に供しためん羊の総数は1,421頭のラムである.すべての体重の測定値は正確な月齢体重になるように線形補完法で補正された.これらの品種の成長曲線はほとんど平行に推稚しSF>PD>CH>SDの順であった.SFの体重はニユージランドのそれと同等であったが,CHとSDは小さく,特にSFにっいて遺伝的改良が顕著であった.SFの生時,離乳時体重と離乳前増体はその他の品種よりも有意に大きかった.また,三子で産まれた1子を里子に出す方法は効果的であった.母羊の年齢が4才から6才の間にその子羊の成長能力のピークがあった.SFでは生時体重,離乳前増体,14カ月齢体重の遺伝率はそれぞれ,0.130±0.060,0.340±0.113,0.660±0.223であり,成長にっれてその値は大きくなった.生時体重と離乳前増体,離乳時体重と14カ月齢体重,離乳時体重と離乳後増体の遺伝相関はそれぞれ,0.322±0.281,0.430±0.265,-0.302±0.289であった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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