双胎妊娠したホルスタイン雌牛の乳生産量と血漿中プロジェステロン値について

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概要

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ホルスタイン乳用牛の双胎妊娠中における乳生産量と血中プロジェステロン値の関係を明らかにする目的で,山口市近郊の酪農家6戸で各10-25頭飼養されていたホルスタイン種の牛群について,1983年から1989年までの6年間に収集した資料を分析した,双胎妊娠した牛の妊娠期間は,同個体の前産次における単胎妊娠期と比較して有意に短く(6.9日,P<0,05),乾乳期間は有意に長かった(3.1日,P<0.05).305日間の乳量と分娩間隔当り平均日乳量(1日2回搾乳,成牛補正,4%FCM)は双胎妊娠時の泌乳期のものが,前産次の単胎妊娠時の泌乳期のものよりも有意に低下した(それぞれ11.2%;P<0.05,11.6%;P<0.05).血漿中プロジェステロン値は双胎妊娠例と単胎妊娠例の間に有意な変動を認めなかった.また双胎妊娠牛の前産次における単胎妊娠時の乳量と同牛群内の牛の乳量を比較した場合においても有意な変差を認めなかった.
社団法人日本畜産学会の論文

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