フリーストール牛舎の隔柵間隔がホルスタイン種初妊牛の牛床利用時間に及ぼす影響
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概要
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ホルスタイン種の初妊牛に対する,フリーストール牛舎の適正な隔柵間隔の寸法を実際に牛の利用時間を比較することによって求めた.試験用に,隔柵間隔を50mmきざみで変更できるストールを3つ準備した.異なった隔柵間隔のストールを3つ用意して牛に選択させた試験では,900mmと950mm, 900mmと1,000mm, 950mmと1,050mmの間の利用時間に有意差が認められた.3つのストールの隔柵間隔を同一にし,1,000mmから4日ごとに順次50mmずつ狭めていき,牛の利用時間を比較した試験では,900mmと950mmの間にのみ,利用時間に有意差が認められた.以上の結累より,試験に供した体重450kg前後のホルスタイン種初妊牛では,フリーストールの隔柵間隔は,950mmまで狭めても利用可能と考えられた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文