高速液体クロマトグラフィーによるトリプトファンおよび関連化合物の新定量法ならびにルーメン液への応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,トリプトファン(Trp)ならびにその関連化合物としてインドール乳酸(ILA),トリプトフォール(TPP),トリプタミン(TPM),インドール-3-アセトアルデヒド(ICA),インドール酢酸(IAA),インドール-3-アルデヒド(ILD),スカトール(SKT)およびインドール(IND)のほかこれら化合物のピーク出現時間の範囲内に入るp-ヒドロキシフェニル酢酸(HPA)およびtrans-ケイ皮酸(CNM)の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による新迅速定量法を確立した.カラムとしてはLiChrospher 100 RP-18 (250×4mm I.D.)を使用した.また,イソクラティック溶離液の移動相としては,メタノール:50mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.2)(30:70,v/v)を使用し,ピークはUV検出器(280nm)によりモニターした.分析に先立ち,標準溶液または試料溶液に等量のスルフォサリチル酸(SSA)(4%,w/v)を加えて除タンパク処理を行った後,除タンパク液5μlをHPLCに注入した.最終ピークのSKTは60分頃に出現し,60分以内に上記11種類の化合物の分析が終了した.化合物の回収率は,95%以上であり,また,これらの化合物の検出限界は次のとおり(pmol/5μl): Trp, ILA, IAA,ILDおよびTPP, 19; ICA, HPA, INDおよびCNM, 39; SKT, 156; TPM, 625.次に本法をヤギのルーメン液の分析に応用した結果,HPA, ICA, Trp, ILA, IAA, ILDおよびTPPが検出された.中でも,ICA, HPAおよびIAAは比較的多かった.これらの化合物の濃度は,給餌後の時間により変化した.
論文 | ランダム
- 放射線医療における専門看護師養成教育カリキュラム開発について-看護教育内容の抽出とカリキュラム構築 -
- 在宅介護までに困難を伴った重度身体障害者3 症例の経験
- 感染管理現任教育への展開:標準予防策に対する看護師の見解に関する文献研究
- 産褥早期の母親のSense of Coherence(SOC)と母乳育児自己効力感および母乳育児負担感の関係
- 外来と病棟に勤務する看護師の仕事ストレッサーとその関連因子