17%Crステンレス鋼ホットコイルのTextures : 17%Crステンレス鋼板のローピング現象,第3報
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概要
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ローピング発生の度合いはホットコイルの時点でほぼ決まってしまい,その後の冷延焼鈍の過程で耐ローピング性を大巾に改良することは事実上不可能である。したがって,ホットコイル集合組織の検討および圧延焼鈍によるその変化を調査し次の結果を得た。イ) ホットコイルの表層部は中心部と集合組織が著しく異なり,中心部では(100)〜(211) 〔011〕方位であるが,表層部はランダムに近く弱い(100) 〔011〕, (110) 〔001〕方位もみとめられる。ロ) ホットコイルはδフェライトとマルテンサイトからなる著しいbanded structureを示し,主方位である(100) 〔011〕方位はマルテンサイト,δフェライトの共通方位である。ハ) 圧延焼鈍によってホットコイルの組織はランクォフード値が著しく異なるマルテンサイトの分解,再結晶領域と粗大なδフェライト領域とからなるbanded structureに変化する。
- 大同特殊鋼株式会社の論文
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