オーステナイト系快削ステンレス鋼の耐食性におよぼす化学成分の影響について (第1報)
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概要
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303,303Se,303Maおよび303Pbの4種のオーステナイト系快削ステンレス鋼と,これらと同程度のCrとNiを含有するSUS27の5種の鋼の沸騰5%硫酸および沸騰65%硝酸に対する耐食性と303の耐食性におよぼす化学成分の影響を成分規格の範囲のなかで調査した。その結果,沸騰5%硫酸に対する耐食性を向上させる元素はMoが最も有効であり,ほかにPb,Crおよび0.4%以下のCuであった。耐食性を低下させる元素はS,PおよびSeであった。Niは耐食性に影響をおよぼさなかった。沸騰65%硝酸に対する耐食性を向上させる元素はなかった。耐食性を低下させる元素はPおよびPbであった。Ni,Cr,Mo,S,Seおよび0.4%以下のCuは耐食性に影響をおよぼさなかった。
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