Fe-Cr-Al系電熱材料の研究
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概要
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Ni-Cr系電熱材料の代用としてのFe-Cr-Al系電熱材料に関する基礎的研究を行なった。合金は三つの系にわかれる。第1が15% Cr-3% Al系の材料で,常温における機械的性質,耐酸化性,比抵抗値の諸性質におよぼすCr, Al,の影響と,15% Cr-3% Al-0.4% Nb電熱帯の475°ぜい性について調査を行なった。第2には30% Cr-5% Al-0.4% Nb合金の諸性質ならびに真空溶解の効果を見た。第3にはCrが低く,Alの高い9% Cr-8% Al-0.4% Nb合金の諸性質と熱間加工性について検討した。それらの研究の結果,Nbの添加は結晶粒粗大化温度を上げうること,真空溶解することにより,展延性の改善が認められること,Alは耐酸化性の改善と比抵抗値を著るしく高めることなどが明らかとなった。しかしAl 5%以上合金されたものは,熱間加工性が悪く,鍛造などの時は加熱に充分配慮する必要があろう。比抵抗値が140μΩ・cmでは25% Cr-4 % Al-0.4% Nbが適しており,110μΩ・cmであれば15% Cr-3% Al-0.4% Nb合金でよいことがわかった。
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