12%Cr耐熱鋼の研究 (第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
第1報では0.1%C-12%Cr耐熱鋼の一般的な性質を報告した。第2報では前報に引き続いて0.1%-12%Cr耐熱鋼の諸性質におよぼす製造条件の影響を調べた結果を報告する。調査の結果,真空アーク再溶解の効果はマクロ組織を改善し,清浄度,地キズを著しく良好ならしめ,常温,熱間強度を低下させることなく,延性,靱性を改善し,熱間加工性も向上する。鋼塊からの鍛錬比が32以上では機械的性質におよぼす鍛錬比,鍛造終止温度の影響はなく,その終止温度巾は850〜1150°Cの範囲が良好である。焼もどし後の冷却は空冷が望ましく,徐冷は焼もどしぜい性を起すから太いものの冷却には注意する必要がある。また,靱性,結晶粒粗大化の点から焼入れ温度は950°C付近が望ましい。
- 大同特殊鋼株式会社の論文
著者
関連論文
- 15Cr-3Al-Fe系電気抵抗材の研究
- 12% Cr耐熱鋼の研究 (第7報) : 0.1% C-12% Cr耐熱鋼のδフェライトに及ぼすソーキングの影響
- 12% Cr耐熱鋼の研究 (第6報)
- 0.15%C-12% Cr-0.4Nb鋼の諸性質におよぼすMo, Vの影響 : 12%Cr耐熱鋼の研究,第5報
- 12% Cr耐熱鋼の研究 (第3報)
- 12% Cr耐熱鋼の研究 (第1報)
- 12%Cr耐熱鋼の研究 (第2報)
- Fe-Cr-Al系電熱材料の研究