分娩直後におけるモルモットの乳腺機能の変化
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概要
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分娩後20時間までのモルモットの乳腺機能の変化を,乳腺の酸素消費量(Qo2),呼吸商(R. Q.),核酸量(DNA-P, RNA-P),組織像などから検討した.1. 生鮮および乾燥乳腺重量と総DNA-P量は,分娩後,同様の傾向で増加したが,その程度は次第に弱まり,とくに総DNA-P量は,10時間目以後,ほとんど増加を示さなかった.2. Qo2/DNA-PおよびRNA-P/DNA-Pは,分娩後増加した.その程度は,5時間目ごろまでが,それ以後にくらべて著しかった.また総Qo2量および総RNA-P量も,同様に,20時間目まで増加を続けた.3. RQは,分娩後20時間目に至るまで,ほぼ1であった.4. 組織学的観察の結果からも,乳線の機能は,分娩後,急激に増加することがわかった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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