泌乳末期のモルモット乳腺機能に及ぼす成長ホルモンおよびプロラクチンの影響(I)
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概要
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正常分娩後,泌乳減退期にある初産モルモットを用い,種々の用量の成長ホルモン(GH)およびプロラクチン(PL)の乳腺機能に及ぼす形響を,乳量,乳線組織の酸素消費量,核酸量,および組織像から検討した.泌乳15日目から4日間,朝夕2回,ホルモンを皮下注射し,泌乳19日目に供試した.用量は総量でGH8mg, 16mg, PL100I. U., 200I. U.,およびGH 16mg+PL100I. U.の5区(各区5頭)とした.その結果,乳量では,わずかに低下がとまったものもあったが,著しい変化はなかった.GH 16mg(2mg×2×4)区においては,酸素消費量の増加が,また同区およびPL100I. U.(12.5I. U.×2×4)区においては,alveoliの退行の減少が認められた.さらに,この時期におけるGHとPLの拮抗作用の存在が示唆された.その他の検索項目においては,とくに影響が認められなかった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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