乳牛の冬期舎飼期における低栄養がその後の発育,繁殖,産乳におよぼす影響
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概要
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7〜13ヵ月令のホルスタイン育成めす牛を対象に,冬期舎飼期の日増体を平均340gに低栄養飼養し,その後の発育,繁殖,牛乳生産性を調査した.1. 低栄養飼養後,放牧期で代償性発育が認められ,舎飼期の低栄養の影響はほぼ回復した.2. 舎飼期の増体が少ないほど放牧期の増体が大きいという傾向があった.3. 月令の低いものほど低栄養の影響を受けやすく,その後の放牧における回復力も小さくなる傾向が認められた.4. 妊娠に要した交配回数,子牛生時体重,30ヵ月令での体重,体尺,分娩後の高等登録体格審査,および乳生産性に低栄養による影響は認められなかった.5. この育成方法による冬期舎飼期の飼料費は慣行の72%であった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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