家兎の消化に関する研究 : VII 経口的に投与したBaS35O4の排泄について
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概要
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1) BaS35O4を調製し,それを粗飼料或は濃厚飼料を給与している成兎に経口的に投与して糞中に現われる放射能の強さによつて,S35排出の時間的経過をしらべ,更に血液及び尿えのS35の移行を明らかにした。2) 一定量の糞灰については,投与後18時間前後に最強の放射能が示され,血液では投与後2日後に,尿では4日後にそれぞれその放射能は最強であつた。3) 糞中BaS35O4排出量を時間的にみると,粗飼料単用給与の場合には明らかに2つの山が認められ,又濃厚飼料給与の場合には,第2の山は明らかでないが,山はなだらかで且つ時間的に遅れてあらわれた。本実験に際し,ローリッツェン電位計及びサーベーメーターの使用について種々御援助をいただいた東北大学放射性同位元素研究委員会及び農学部土壊肥料研究室に対し感謝の意を表する。又動物の飼育について協力を得た伊藤茂雄氏に感謝する。尚,本研究に際し,終始御懇篤なる御指導をいただいた神立誠教授に深謝する。
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