家畜の役力単位決定に関する研究牽引負荷量歩幅及び踏歩時間の相関々係について
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概要
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(1) 前報までに使用した馬4,牛3について同様な牽引方法によつて27.2kgから427kgまでの負荷を,概ね45kg宛10段に分ち,平坦な路面上を輓曳せしめ,10完歩の長さとその所要時間を測定し,負荷量が歩幅,歩度の速さ等に如何なる影響を与えるかを解析した。(2) 負荷量の増加によつて歩幅が漸次減少するのは,牛馬共にみられる傾向であつて,負荷量を初期の大いさの比較数で表わすと,歩幅の減少と負荷量の増加の間には直線的な函数関係が成り立つ。負荷量の増加によつて歩幅の減少する度合は牛馬の間に本質的な差がないとみられる。(3) 負荷量の増加によつて牛は歩度を早め,即ち踏歩に要する時間を短縮する傾向があり,歩幅と歩度の速さの間に直線的な関係が成り立つ。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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岡部 利雄
東大農學部畜産學教室
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岡部 利雄
The laboratory of Zootechnical-science, Faculty of Agriculture, University of Tokyo
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瀬戸 善夫
The laboratory of Zootechnical-science, Faculty of Agriculture, University of Tokyo
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三浦 高義
The laboratory of Zootechnical-science, Faculty of Agriculture, University of Tokyo
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野村 晋一
The laboratory of Zootechnical-science, Faculty of Agriculture, University of Tokyo
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沢崎 坦
The laboratory of Zootechnical-science, Faculty of Agriculture, University of Tokyo
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稲田 七郎
The laboratory of Zootechnical-science, Faculty of Agriculture, University of Tokyo
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