各種PHAのニホンウズラ赤血球に対する凝集性に関する研究

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第1次試験において39種のマメ科を含む84種の植物の抽出液について,それぞれ起源の異なる5系統の雌雄各1匹,合計10匹のウズラ赤血球に対する凝集性を調査し,次の4群に区分しうることを認めた.第1群;すべての個体の赤血球を凝集しなかったもの36種.第2群;すべての個体の赤血球を凝集したもの39種.第3群;すべての個体の赤血球を溶血したもの1種.第4群;凝集する個体としない個体を区分しえたもの8種.第4群の8種は第2次試験の結果から次の2群に細区分された.4-a;従来の動物血液型と同様,雌雄の別なく陽性個体と陰性個体を区分したもの.これに属するものはピーナツ,ナガイモ,ワラビ,ゼンマイであり,陽性•陰性個体は各PHA間でそれぞれ異なっていた.4-b;a群と異なり,雌雄で陽性個体と陰性個体の頻度に違いがあった.これに属するものはダイズ,ノリミ(ダイズの1品種),ツルマメ(ダイズの野生種),オクラであった.ダイズ,オクラ両者の比較からダイズPHAはオクラPHAと異なり,寒冷凝集素であった.ダイズPHAについてさらに検討した結果,ダイズPHAはすべての雄赤血球を凝集し,個体間に差はみられなかった.雌については休産時には差がみられずすべて陽性であったが,産卵時に赤血球凝集性に個体間差がみられ,凝集するものとしないものに分類できた.

各種PHAのニホンウズラ赤血球に対する凝集性に関する研究

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