リンパ肉腫(リンパ性白血病)の牛にお下ける染色体異常
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概要
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2頭のリンパ肉腫(リンパ性白血病)牛について末梢血培養法により,染色体の観察を行った結果は,つぎの如くであった.Case 1:染色体の数的異常(2n=55∼61)を認めた他に,正常では見られない大型の中部着糸型の染色体,および極めて小さな染色体片のようなものが,観察したいずれの細胞にも認められた.また2n=57∼59を示した細胞の約26%(7/27)は,性染色体の一方が欠落していた.Case 2:観察された細胞のほとんどは正常な染色体像を示したが,2n=60を上まわる染色体の数的異常を示した細胞の出現率は約11%(4/35)であった.2n=63を示した細胞では,大きな次中部着糸型染色体1個および非常に小さな端部着糸型染色体3個が認められ,性染色体1個の欠落も認められた.