多雨期におけるマルチ敷設
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概要
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被覆尿素肥料を利用しマルチを敷設した場合の生葉収量は,25%減肥(45kgN/10a/年)しても一番茶は標準施肥体系(60kgN/10a/年)より19%,二番茶では22%増収する。また,50%減肥(30kgN/10a/年)しても生葉収量は標準施肥と同等である。<BR>一番茶の製茶品質は,被覆尿素肥料利用の25%減肥とマルチ敷設の組合せにより,標準施肥より形状,水色および滋味がわずかに劣るものの香気は芳香でやや優れる。さらに50%減肥するとマルチ敷設なしでは標準施肥より形状,色沢は良好であるが,香気,水色,滋味が劣る傾向がみられた。マルチを敷設することで香気,水色および滋味は改善される。<BR>被覆尿素肥料利用45kgN/10a/年施用とマルチ敷設を組み合わせると,標準施肥よりも年間窒素溶脱量を57%削減できる。またマルチを敷設しない場合に比べ13%減少する。
- 日本茶業技術協会の論文
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