最適穀物自給率にむけた標準穀物自給率の推計†
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概要
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年々低下する穀物自給率を改善しなければならないという主張があるが、穀物自給率の適正水準に関しては願望の域を出ていない。本来、目標とすべき最適穀物自給率は、気候、風土、地理、経済状況といった様々な要因を考慮して決定されるべきものである。最適穀物自給率の推計に向け、本稿では、穀物自給率を決定づけると思われるいくつかの変数をもとに、特性アプローチを行って標準穀物自給率の推計を行った。その結果、わが国の穀物自給率は30%から40%の水準にあることが観測された。