紅豆杉の関節炎モデルラットに対する作用と ADL 評価法の開発
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概要
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はじめに:現在動物における適当な ADL 評価法はない.そこで,リウマチの動物モデル,II 型コラーゲン誘発関節炎ラットを用いリウマチ発症に伴う疼痛の緩和効果を疼痛に効果があると言われている紅豆杉を用いて検討し,新たな行動回復評価法開発とそれに伴う紅豆杉の補完医学素材について検討した. 方法:ラット回避行動の習性を利用し行動の変化を 10 段階でスコア化した.リウマチ重症ラットを用い,水摂取群をコントロール群,紅豆杉投与群の 2 群間で行動をスコア化し比較した.また,ラット血清アルブミン,関節のレントゲンを解析し,痛みに対する紅豆杉の効果と行動評価との相関性を検討した. 結果・考察:水摂取群では,重症で推移し紅豆杉投与群では,腫脹があるにも関わらず行動が活発になり動作が回復した.よって,紅豆杉がリウマチモデルに対する行動回復解析評価法およびラットの関節炎に伴う評価法がラットの関節炎に伴う痛みを検知する方法として有効である可能性が示唆された.
著者
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岡野 哲郎
北里大学医療衛生学部免疫学研究室
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守川 耕平
北里大学医療衛生学部補完医学研究部門
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久保 幸也
北里大学医療衛生学部免疫学研究室
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信川 真智子
北里大学医療衛生学部補完医学研究部門
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信川 真貴子
東海大学附属東京病院
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信川 京子
東海大学健康科学部
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岡野 哲郎
北里大学医療衛生学部
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岡野 哲郎
北里大学医療衛生学部補完医学研究部門
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