排水中の1,4-ジオキサンのガスバブリング揮発とUV照射分解挙動
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概要
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1,4-ジオキサンを含む排水を高温(25–80℃)で,空気もしくは窒素ガスを曝気することにより1,4-ジオキサンを揮発させた.揮発した1,4-ジオキサンを含む気体に紫外線を照射することにより1,4-ジオキサンを分解した.水溶液からの1,4-ジオキサンの揮散挙動はHenry定数を用いて説明することができた.気化した1,4-ジオキサンをUV照射により分解したが,容器内での平均滞留時間にかかわらず単位時間当たり一定量が分解された.このようなガスバブリング-UV照射を1,4-ジオキサンを含む廃棄物埋め立て地浸出水に適用したところ,1,4-ジオキサンを十分に分解できることが確かめられた.1,4-ジオキサンのUV分解生成物として,acetic acid,acetol,ethylene glycol monoformateおよびethylene glycol diformateが検出された.これらの生成物は1,4-dioxane環の酸化的解列によって生成すると推定された.