ICT及び薬剤部の主導によるPK/PD理論に基づいた抗菌薬適正使用の実践効果

概要

  抗菌薬のPK/PD理論に基づく投与方法を実践するため,ICT,薬剤部にて抗菌薬のPK/PD理論に関する資料を作成し,2008年4月から院内への配布を開始した.同時に勉強会やICTニュースの配信,院内の抗菌薬使用指針の改訂といった活動も行い,PK/PD理論の普及を試みた.   活動を開始した2008年度以降の投与方法をみると,CZOPでは1000 mg×3回/dayが,MEPMでは500 mg×3回/dayが,DRPMでは250 mg×3回/day及び500 mg×3回/dayがそれぞれ増加した.また第4世代セフェム系,カルバペネム系,ニューキノロン系抗菌薬及び抗MRSA薬の平均投与期間は,2008-2009年度で2006-2007年度に比べ短縮していた.緑膿菌のCZOPに対する耐性率は,2005年度に比べ2006-2007年度で増加したが,2008-2009年度では2005年度と同程度にまで減少し,またMEPMに対する耐性率は年々減少が見られた.   このように今回我々が行った活動は抗菌薬のPK/PD理論の実践に有用であり,またPK/PD理論の実践は感染症治療期間の短縮及び抗菌薬耐性菌の増加防止に繋がる可能性が示唆された.

著者

木村 丈司 社会保険神戸中央病院 ICT
甲斐 崇文 社会保険神戸中央病院 薬剤部
高橋 尚子 社会保険神戸中央病院 ICT
佐々木 秀美 社会保険神戸中央病院 薬剤部
高橋 尚子 社会保険神戸中央病院ict:社会保険神戸中央病院看護部
木村 丈司 社会保険神戸中央病院ict:社会保険神戸中央病院薬剤部

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