好みの単色彩光による感情刺激効果―心理的および生化学的指標の評価から―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
目的:単色の色彩光による感情状態への刺激効果を明らかにすること. 方法:スクリーンに投射の好みの単色彩光を介入因子とし,その心理的刺激効果を多面的感情状態および唾液中のストレスホルモン指標を用いて測定した.被験者は 20 名.実験群には好みの単色彩光を,コントロール群にはそれ以外の色彩を 20 分間提示し,各指標を被験者内効果の比較で評価した. 結果:実験群では色彩刺激後に「非活動的快」が有意に上昇し (p = 0.025) ,「抑うつ」や「倦怠感」が有意に低下した (p = 0.005, p = 0.041).CgA の平均値は 4.54 pmol/ml から一旦上昇し,再び 4.96 pmol/ml と減少に転じた.コントロール群では逆に上昇し,両群の CgA 値の変化パターンには有意差が認められた.(P < 0.001) 結論:好む色彩光は気分を沈め,倦怠感やうつ状態を緩和して,感情状態をポジティブな方向に変化させることが示唆された.
著者
-
齋藤 邦明
京都大学大学院医学系研究科人間健康科学系専攻
-
豊川 博己
京都大学大学院情報学研究科
-
齋藤 ゆみ
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
-
羅 越
京都大学医学部人間健康科学科
-
笹山 哲
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
-
齋藤 邦明
京都大学大学院医学研究科
-
齋藤 ゆみ
京都大学大学院医学研究科
-
笹山 哲
京都大学大学院医学研究科
-
齋藤 邦明
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
-
豊川 博己
京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻
関連論文
- 抗がん剤耐性における microRNA (miRNA) の検索
- 近接特異値を持つ行列に対応したI-SVD法の並列化とその評価
- 密正方行列特異値分解における並列I-SVD法の特性を用いた後処理の高速化
- 好みの単色彩光による感情刺激効果―心理的および生化学的指標の評価から―
- 木質空間およびビニル空間における疲労・ストレスの緩和効果生化学的・心理学的指標による比較
- 特異値計算アルゴリズムdqds法およびm2dLVs法のための新しいシフト戦略