廃FRP由来ガラス繊維を原料としたガラス不織布の基本的特性
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概要
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本研究は,リサイクル技術の開発が急務な廃棄物である廃FRPから常圧溶解法を用いてリサイクルガラス繊維を得,それを素材としたリサイクルガラス不織布の基本的特性評価を目的として行った。具体的内容として,1)廃FRPより分離・回収して素材化したリサイクルガラス繊維の物性評価,2)素材化したリサイクルガラス繊維を原料としたリサイクルガラス不織布の物性評価を行った。その結果,素材化したリサイクルガラス繊維は,長さ25mmで綿状の外観を示し,約92%の純度を有していることを確認した。作製したリサイクルガラス不織布は,一般的なガラスマットよりも厚みのばらつきは少なかった。またリサイクルガラス不織布を用いたFRPは,既存のFRPと比較して,繊維体積含有率が数%低く,引張強度が約70%であった。
著者
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柴田 勝司
日立化成工業
-
廣瀬 孝
地方独立行政法人 青森県産業技術センター 工業総合研究所
-
市川 友博
(株)国土社
-
岩崎 洋一
(株)国土社
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小笠原 大二
(株)国土社
-
斎藤 一志
(株)国土社
-
對馬 弘海
北星レジン工業(株)
-
廣瀬 孝
青森県産業技術センター工業総合研究所
-
柴田 勝司
日立化成工業(株) 筑波総合研究所 基盤技術開発センタ リサイクル技術グループ
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