虚偽の記憶に及ぼす符号化の影響:処理水準からの考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,虚偽の記憶に対する処理水準の効果を調べることにある.虚再生や虚再認は,被験者に学習されない単語である未学習連想中心語と強い連想関係にある語を提示することによって導き出された.学習段階で,被験者は使用頻度評定か文字数数えのどちらかを課せられた.そして,その後に,直後再生テストと直後および1週間後に再認テストがなされた.結果は,より深い処理を行った被験者のほうが,学習単語を有意な差をもって再生もしくは再認したが,未学習連想中心語では,そうならなかった.また,保持間隔を経て,学習単語の正再認率とR反応率は大きく低下したが,未学習連想中心語ではそのようにはならなかった.
- 日本認知心理学会の論文
著者
関連論文
- ディベートに相互アドバイスを取り入れた実践報告
- フォールスメモリにおける若年者と高齢者の差異--保持間隔からの考察
- 健常高齢者における good namers と poor namers における認知能力のパターン
- PC80 高齢者における虚偽の記憶(false memory)
- 講義に対する学生の要望 : 愛知教育大学の学生を対象にしての調査
- 絵刺激を用いたフォルスメモリ--絵刺激リストの作成
- PD69 イメージ鮮明度と虚偽の記憶
- PD059 フォルスメモリーにおける系列位置内侵入の減少 : 再認単語数とCL単語の系列侵入数からの考察
- 情報化社会が作り出す現実からの遊離 ―成長過程における実体験の重要性の提言―
- 実験や調査により調べられた記憶の再構成過程とその性質--裁判員制度開始にあたって、供述の信憑性に関する提言
- 発表に対する相互アドバイスシステム--教育実習に向けての準備を兼ねて
- アンケート調査からみた授業に関する学生の考え ―愛知教育大学の学生を対象にして―
- 講義に対する学生の要望(II) : 愛知教育大学の学生を対象にしての調査
- フォルスメモリに及ぼす保持間隔の影響 : 体制化からの考察
- 虚偽の記憶に及ぼす符号化の影響--処理水準と提示形態からの考察
- 潜在記憶テストと顕在記憶テストによる虚偽の記憶の生成に与えるイメージ教示の影響
- 実験室で作り出された虚偽の記憶--日本語による単語リスト作成
- 実験室で作り出された虚偽の記憶研究I
- 虚偽の記憶に及ぼす符号化の影響:処理水準からの考察
- ディベートに相互アドバイスを取り入れた実践報告