幼児期から児童期にかけての時間処理能力の発達:生活時間構造の階層性の発達との関連
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概要
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本研究の目的は,時間処理能力と生活時間構造の階層性の獲得の発達的変化を検討することであった.4歳から9歳の保育園児および小学生89名が実験に参加した.時間処理能力の発達を検討するために,カード配列課題を行った.生活時間構造の階層性を検討するために,子どもの生活時間スクリプトを調べた.その結果,(1) 時間処理能力は,言語リスト処理能力,イメージ・システム処理能力の順に獲得されること,(2) 年齢があがるほどより高次な階層性をもった生活時間構造をもつようになること,(3) 時間処理能力の発達と生活時間構造の階層性の発達は,平行関係にあることが明らかになった.さらに,本研究において独自に作成された間隔時間比較課題が,時間処理能力を測定するのに有効であると考えられた.
- 日本認知心理学会の論文
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