被災補強土壁の地震時安定性に関する遠心模型実験
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概要
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近年の大地震により、ジオグリッド補強土壁にも様々な程度の被災が見られる。適切な補修や再構築のためには、そのような構造物の被災の程度をきちんと把握する事が重要である。本研究では、除荷・再載荷過程を経たジオグリッドの引抜き特性を引抜き試験で調べるとともに、得られた引抜き特性は、被災した補強土壁のすべり線や安全率の評価に用いられた。さらに50G の遠心場において、模型補強土壁に対して振動台実験と傾斜台実験を行った。振動や傾斜によりまず損傷を与えた補強土壁模型は、一旦除荷した後に再び50G で傾斜実験を行うことで再載荷し最終的に崩壊させた。そのような被災補強土壁の安定性に関し、引抜き試験で得られるピーク強度と残留強度の関係について考察する。
著者
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井澤 淳
Earthquake and Structural Engineering, Structures Technology Division, Railway Technical Research Institute
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関 栄
Dept. of Civil Engineering, Tokyo Institute of Technology
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グエン ホアン
Department of Construction, Hanoi University of Civil Engineering
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桑野 二郎
Geosphere Research Institute, Saitama University