除荷−再載荷過程における引抜き抵抗と変形に及ぼすジオグリッド横方向部材の影響
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概要
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引抜き抵抗に対しては縦方向部材よりも横方向部材の影響の方が大きいと考えられる。本研究においては、長方形と円形の開口部を有するジオグリッド模型およびシートを用いて、除荷−再載荷過程を含む引抜き試験を豊浦砂について実施した。その結果、2 種類のジオグリッドおよびシートの何れの場合も、ピーク時および残留時において、除荷―再載荷後の引抜き強度は低下した。特に長方形開口部を有するジオグリッド模型では、引抜き強度の低下が著しいとともに、引抜きに伴う引抜き抵抗の変化がやや不安定であった。さらにこのタイプのジオグリッド模型では、円形タイプやシートタイプと比べてピーク値に至る引抜き量が大きかった。そのような引抜き特性が得られた理由を考えるため、PIV 法によりジオグリッド周辺の模型地盤の変形を観察したところ、横方向部材が引抜き特性と大きく関係していた.
著者
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井澤 淳
Dept. of Civil Engineering, Tokyo Institute of Technology
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グエン ホアン・ジャン
Department of Civil & Environmental Engineering, Saitama University
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桑野 二郎
Geophere Research Institute, Saitama University
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関 栄
Dept. of Civil Engineering, Tokyo Institute of Technology
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グエン ホアン・ジャン
Department of Civil & Environmental Engineering, Saitama University