バングラデシュにおける農村道路の波浪侵食対策に関するパイロット試験
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概要
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バングラデシュでは,毎年の洪水による波浪侵食が極めて深刻な問題となっている.脆弱な農村インフラ施設は,人命・財産を守れないばかりか,経済的な損失,施設の補修・改修費の増大を生み,貧困の悪循環を招いている.そこで,我々は,波浪侵食による農村インフラの被害防止・軽減を図ることを目的として,1)現地で入手可能な材料と,2)人力を主体とする施工技術を組み合わせた侵食対策工の開発に着手した.本報告では,湛水により厳しい波浪作用を受ける農村道路を対象として,扁平状の大型土嚢を斜面に傾斜して積層する工法(以下,土嚢積層工法という)を採用したパイロット試験(施工区間28.0m, 盛土高2.9m, 盛土勾配1V: 0.6H, 使用した土嚢袋数1,776 袋)について報告する.
著者
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松島 健一
独立行政法人 農村工学研究所 施設資源部 土質研究室
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堀 俊和
独立行政法人農業工学研究所
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毛利 栄征
独立行政法人 農村工学研究所 施設資源部 土質研究室
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有吉 充
独立行政法人農村工学研究所施設資源部
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中澤 克彦
農林水産省農村振興局整備部設計課付
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山田 耕士
農林水産省長野農政事務所
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松島 健一
独立行政法人農村工学研究所施設資源部
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堀 俊和
独立行政法人農村工学研究所施設資源部
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