食料問題の政策課題 : -日本・中国・アメリカ・EUの政策比較を視点として-
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概要
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2008年夏をピークとした食料価格高騰•食料危機は3F(Food:食•Energy:エネルギー•Finance:金融)の複合的要因から生じたグローバルな課題であった。これは一過性ではなく、2050年に予想される90億人以上の人口規模に食料生産が伴わなく再来すると予測される食料危機に至る前にも深刻な食料危機が起きる可能性は否定できない。食料危機を如何に防ぐかが現時点においても極めて重要なグローバルな課題である。この課題に適切に対応するために、我が国•日本、中国、アメリカ、EUにおける食およびエネルギー•金融政策を概観した結果、今後のあるべき政策の方向性は各国の食料自給体制にあると思われる。