原発不明頸部転移癌症例の検討
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概要
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当科における原発不明頸部転移癌24例につき検討した。治療開始後に原発が判明したものは14例(58%)で中咽頭が最も多かった。組織型では扁平上皮癌(17例)に次ぎ腺癌(5例)が多く,転移部位ではレベルII,IIIに多かった。穿刺吸引細胞診を施行した19例中,13例(68%)で陽性,組織型確定まで至ったものは10例(53%)であった。盲目的生検を施行した14例中4例(28%)で原発が判明し,PET施行14例中4例(28%)で原発巣検索に有用であった。治療は,頸部郭清を原則としている。術後照射は組織型などを考慮し行っている。
- 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会の論文
著者
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二村 吉継
大阪医療センター 耳鼻咽喉科
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長谷川 恵子
大阪医療センター耳鼻咽喉科
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川上 理郎
大阪医療センター耳鼻咽喉科
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林 伊吹
済生会中津病院
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川上 理郎
大阪医療セ 耳鼻咽喉科 頭頸部外科
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伊藤 加奈子
大阪医療センター耳鼻咽喉科
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