副甲状腺におけるビタミンD受容体の減少が二次性副甲状腺機能亢進症を進行させる

元データ 日本小児腎臓病学会

概要

 慢性腎不全の副甲状腺における活性型ビタミンD (1,25D) に対する抵抗性の原因の1つに副甲状腺の1,25D受容体 (VDR) の減少が提唱されている。これまでの生化学的実験では腎不全患者や腎不全モデルの副甲状腺でVDRの減少が示されたが,減少はみられないという報告もあった。そこで我々はVDRの分布を調べるために,16人の透析患者より手術的に摘出した副甲状腺20腺に抗VDR抗体を用いて免疫組織化学染色を行った。副甲状腺は結節性型と,び漫性型の過形成に分類され,前者は後者より病態の進行した状態と考えられている。我々の実験では前者は後者よりVDRの密度が低いことが示された。さらに,2腺のび漫性型過形成の副甲状腺内に結節形成部分があり,その部分ではVDRはほとんど染色されなかった。またVDR密度と腺の重量間には負の相関関係が認められた。以上より副甲状腺のVDR密度の減少が二次性副甲状腺機能亢進症の進行と副甲状腺細胞の増殖に関与することが示唆された。

著者

冨永 芳博 名古屋第二赤十字病院移植・内分泌外科
黒川 清 東京大学医学部第一内科
清野 佳紀 岡山大学医学部小児科学教室
田中 弘之 岡山大学医学部小児科
福田 直子 東京大学医科学研究所附属病院薬剤部
富永 芳博 東京大学 第1内科
深川 雅史 東京大学医学部第一内科学教室
田中 弘之 岡山大学医学部 小児科
福田 直子 東京大学医科学研究所先端研究センター外科・臓器細胞
冨永 芳博 名古屋第二赤十字病院 腎臓病総合医療セ 外科
清野 佳紀 岡山大学医学部 小児科
福田 直子 東京大学医学部第一内科学教室
黒川 清 東京大学医学部第1内科
黒川 清 東京大学医学部第一内科学教室

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