腎炎患者における反復性運動負荷による昇圧系・降圧系ホルモンヘの影響
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概要
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反復性運動負荷による腎炎患者の昇圧系・降圧系ホルモンヘの影響を調べる目的で,血尿消失群9例, 無症候性血尿群6例,寛解期にあるIgA腎症5例を対象に,3日間連続トレッドミル負荷を施行した。その結果,各群とも昇圧系ホルモンは,第1日目負荷後には各群とも増加傾向を呈したが,第3日目負荷後の変動は軽微であった。また,無症候性血尿群とIgA腎症群では,血尿消失群に比して若干高い値をとる傾向にあったが,降圧系ホルモンは昇圧系ホルモンの産生亢進に対し相応する形で分泌が亢進していた。以上より, 各群とも昇圧系・降圧系ホルモンの自己調節の破綻はなく,反復性の運動負荷により昇圧系ホルモン分泌を軽減する方向に働くトレーニング効果の存在が示唆された。
著者
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