糸球体内浸潤マクロファージを指標とした小児IgA腎症におけるステロイド有効例の予知
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概要
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糸球体内マクロファージの浸潤の高いIgA腎症ではステロイド剤の治療効果を予知しうるという仮説を小児IgA腎症例18例を対象に検証した。その結果,糸球体内浸潤マクロファージ数は治療前にステロイド剤有効例を見いだす1つの指標となりうると考えられた。また,腎組織活動度 (急性,慢性) からみると,慢性指数の高い症例ではマクロファージ数は少なく,ステロイド剤効果もみられなかった。さらに,尿中白血球数は糸球体内マクロファージの浸潤を示す臨床的パラメーターであることが示唆された。これらの成績をふまえて小児IgA腎症の治療法の1つのアイデアを提出した。
- The Japanese Society for Pediatric Nephrologyの論文
著者
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白髪 宏司
束京女子医科大学 腎臓小児科
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角田 由理
春日部秀和病院 小児科
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長田 道夫
筑波大学基礎医学系 病理
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長田 道夫
筑波大学基礎医学系病理
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秋岡 裕子
千葉県こども病院 腎臓科
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伊藤 克己
束京女子医科大学 腎臓小児科
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