繊維性ネットおよびロ−プを使用した落石防護柵の耐衝撃性試験
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概要
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斜面災害には様々な形態があるが,土石流や地すべりなど大規模災害を除くと,その多くは表層崩壊の土砂崩れや落石災害などが占めている.これらの災害による被害を防止するために各種対策が実施されている.高エネルギ−吸収柵や斜面覆い工などのネットやロ−プを使用した対策工では金網やワイヤ−などの鉄製品が多く1)繊維部材が用いられている例は仮設や設計外力の少ない対策以外ではほとんど見受けられない.鉄部材は重量物であり斜面上の施工に弊害があるという問題点に対し,軽量でしなやかな繊維部材は斜面上での施工に適していると考えられている.しかし使用頻度が少ない要因としては対策工の信頼性や耐久性に不明確なところがあることが原因と考えられている. 本研究では,柔軟で高強度の繊維部材を用いた対策工の耐衝撃性試験を実施し,その衝撃吸収性能や衝突時の損傷の程度を確認し,対策工の有効性を確認した.
- 国際ジオシンセティックス学会 日本支部の論文
著者
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吉田 眞輝
前田工繊株式会社,開発製造本部,技術部
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小林 洋文
前田工繊株式会社,開発製造本部,技術部
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荒川 源臣
帝人ファイバ−株式会社 工繊資材技術開発課
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奥村 久雄
帝人ファイバ−株式会社 工業繊維技術開発課
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吉田 眞輝
前田工繊株式会社 技術部
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吉田 眞輝
前田工繊株式会社 地盤防災推進部
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小林 洋文
前田工繊株式会社 技術部
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奥村 久雄
帝人ファイバ-株式会社 工業繊維技術開発課
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荒川 源臣
帝人ファイバ-株式会社 工繊資材技術開発課
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