腰部脊柱管狭窄症における星状神経節ブロックの効果
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概要
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胸郭出口症候群の症状を伴う腰部脊柱管狭窄症に対して主に星状神経節ブロックにて治療した36例について検討した.星状神経節ブロック回数は1∼58回(平均13回)であった.治療経過観察期間は1∼15カ月(平均5カ月)であった.重篤な合併症は認めなかった.間欠跛行は初診時平均10分が最終調査時平均48分に改善していた.JOA scoreは初診時平均17点が最終調査時平均26点に改善していた.全例で改善しており,不変や低下は認めなかった.平林の改善率は平均76%であり,症状型による改善率に差は認められなかった.星状神経節ブロックの腰部脊柱管狭窄症に対する作用機序は不明であるが,交感神経の興奮から血管収縮へ進む過程をブロックすることで改善が得られたのではと推定された.今回の検討から腰部脊柱管狭窄症に対して星状神経節ブロックは保存療法の1つとして有用であると考える.
著者
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小西 明
竜操整形外科病院
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平井 成幸
平井整形外科医院〔〒700-0925 岡山市大元上町12-23〕
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小西 明
竜操整形外科病院
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平井 成幸
平井整形外科医院〔〒700-0925 岡山市大元上町12-23〕
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