高齢者の腰椎椎間板ヘルニアに対する固定手術の適応はあるか
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概要
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高齢者における腰椎椎間板ヘルニアに椎間固定手術の適応があるとすればどのような状況であるかを検証した．高齢者では，腰椎に要求される負荷は少なく，椎間可動性が低下しており，脊柱管狭窄症の要因を合併することが多いことから，硬膜管と神経根の背側と腹側における除圧により対応できる場合が多い．初回手術での固定の適応は，変性が少ない椎間板に生じたヘルニア，腰椎への負荷を軽減できない社会的背景を持つ患者，上位腰椎ヘルニアを後方から摘出する際に椎間関節を幅広く切除せざるを得ない場合，正中にある上位腰椎ヘルニアを前方から摘出する場合であり，再手術では，椎間板ヘルニアに対する手術の再手術として固定手術が必要な場合である．再発ヘルニアの摘出を目的とする手術ではヘルニア腫瘤が存在しないことから椎間固定を行わざるを得ない場合がある．
- 日本腰痛学会の論文
著者
-
中井 定明
藤田保健衛生大学整形外科
-
NAKAI Sadaaki
藤田保健衛生大学整形外科
-
定明 中井
藤田保健衛生大学医学部整形外科学教室〔〒470-1192 豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98〕
-
Shizu Naoyuki
Department Of Orthopedics Fujita Health University School Of Medicine
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