MRIによる腰椎椎間板変性および椎間板ヘルニアの評価と腰痛との関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究はMRIでとらえられる椎間板変性,椎間板ヘルニアなどの異常所見と腰痛との関連を調べ,これらMRIにおける異常所見の腰痛に対するsensitivityとspecificityを求めた.20歳代の看護科学生および医学科学生120名を対象とし,アンケートによる腰痛調査を行った.同時に腰椎MRIを撮像し,椎間板変性,椎間板ヘルニア,Schmorl結節の有無を調べた.その結果,腰痛群で椎間板変性が著しく椎間板ヘルニアの頻度が高かった.しかし,それらの所見の腰痛に対するsensitivityとspecificityは高くなかった.以上より,椎間板変性や椎間板ヘルニアと関連する腰痛としない腰痛を鑑別するには注意を要すると思われ,今後は対象者の訴える腰痛をさらに詳細に分析することにより,椎間板が原因で生じる腰痛の特徴を知ることが可能になると考えられた.
著者
-
川口 善治
富山医科薬科大学 泌尿器科
-
大森 一生
富山医科薬科大学整形外科
-
石原 裕和
富山医科薬科大学
-
野口 京
富山医科薬科大学 整形外科
-
木村 友厚
富山医科薬科大学 整形外科
-
金森 昌彦
富山医科薬科大学 第二病理
-
木村 友厚
富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕
-
大森 一生
富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕
-
野口 京
富山医科薬科大学医学部放射線科学教室
-
石原 裕和
富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕
関連論文
- Multi-filament sublaminar wireによる上位頚椎後方固定術の早期及び晩期神経合併症
- multifilament sublaminar wire による上位頚椎後方固定術の早期および晩期神経合併症
- ラット腰背筋展開後の腰背筋の組織学的所見と磁気共鳴映像法の関連 : 第2報
- マウス脊髄損傷モデルにおける経頭蓋電気刺激筋誘発電位による脊髄損傷の評価
- 脊髄損傷の二次障害における組織型プラスミノゲンアクチベータの影響
- 頚部脊柱管拡大術後の頚椎アライメント変化
- 頚部脊柱管拡大術後に生じる項部愁訴の誘因と対策
- アテトーゼ型脳性麻痺患者に伴う頚髄症に対する頚部脊柱管拡大術の成績
- 腰椎椎間板疾患の素因に関わる遺伝子解析
- 第5腰椎椎体の形状と椎間板変性との関連について
- 脊椎脊髄手術後に生じたせん妄症例の頻度, 危険因子および予後についての検討
- 腰椎分離すべり症に対する前方椎体間固定術, 後方椎体間固定術の臨床成績
- 腰椎変性すべり症に対する手術成績 : 前方固定術群と後方除圧術群との比較
- 腰部脊柱管狭窄症に対する富山医薬大式脊柱管拡大術の長期成績
- 胸骨に発生した骨巨細胞腫の1例
- 経頭蓋連続電気刺激による術中誘発複合筋活動電位モニタリング
- 当科における平滑筋肉腫の治療経験
- MRI における腰椎椎間板所見の新しい分類法について
- 腰椎変性側弯症における神経根障害形式と椎弓形成術の臨床成績
- 変形性腰椎症の MRI における mirror image の病態について
- 腰椎変性すべり症に対する後方除圧手術の術後成績
- 胸椎黄色靭帯骨化症の手術成績と予後に与える要因についての検討
- 椎弓根スクリュー刺入における Virtual Fluoroscopy 使用の意義 : 術中放射線被曝を中心に
- 軟部腫瘍と鑑別を要した異所性または腫大性のリンパ節病変について
- 変性すべりを伴う腰部脊柱管狭窄症に対する後方除圧術の適応とその臨床成績
- 頚椎, 腰椎前方固定術後の隣接椎間障害
- 脊椎 MRI におけるいわゆる mirror image の病態について
- 頚椎椎弓形成術後の項部愁訴および頚椎可動域減少に対する対策
- コンピュータナビゲーションシステムを用い環軸関節後方固定術を施行した2例の検討
- 高気圧酸素治療による脊髄損傷患者における神経学的回復の予測
- 高齢者の大腿骨頚部骨折の手術前後に発症した譫妄についての検討
- 胸腰移行部椎体奇形および遅発性対麻痺を伴った Maroteaux 型脊椎骨端異形成症の1例
- 経頭蓋電気刺激誘発筋電位による術中神経機能モニタリング : 脊髄髄内腫瘍摘出術23例の経験から
- 経頭蓋電気刺激誘発筋電位による術中膀胱直腸機能モニタリング
- 長期成績 (術後10年以上) からみた頚椎椎弓形成術の意義と問題点
- 腰椎後方手術における遊離脂肪移植片の術後縮小とリモデリングの経過
- 腰椎分離すべり症に対する前方固定術の術後10年以上の長期成績
- 腰椎後方固定における H-graft (Bosworth 法) の適応と臨床成績について
- 腰椎軟性体幹装具装着による体幹筋パーフォーマンス及び筋活動量の変化
- 手術療法を施行した腰椎椎間板ヘルニアにおける腰痛の特徴
- 脊椎脊髄手術における多元的脊髄機能モニタリング : 経頭蓋刺激誘発筋電位と脊髄刺激誘発脊髄電位
- 糖尿病合併例における頚部脊柱管拡大術の成績
- 慢性関節リウマチにおける腰椎のX線学的変化
- 頚椎椎弓形成術後11年を経過し発症したT1-2椎間板ヘルニアの1例
- 腰椎体幹装具が体幹筋力および筋活動量に及ぼす影響 : 健常人を用いた定量的検討
- 第5腰椎椎体の形状と椎間板変性との関連について
- 椎間孔外腰椎椎間板ヘルニアの術後成績と問題点
- 後根神経節局在から見た椎間孔外腰椎椎間板ヘルニアの臨床的特徴
- 上肢および下肢運動野磁気刺激による皮質脊髄路ニューロン賦括様式
- マウス未分化肉腫細胞由来インターロイキン-1αの腫瘍細胞-血管内皮細胞間接着への影響
- インテグリンαvβ3を介して血管内皮増殖因子(Vascular endothelial growth factor)が誘導する腫瘍血管新生のメカニズム
- マウス未分化肉腫細胞に由来する血管内皮増殖因子(VEGF)の血管新生作用
- 腰椎手術後疼痛管理のための patient controlled module 併用持続硬膜外麻酔
- マウス未分化肉腫細胞由来インターロイキン-1の血管内皮細胞浸潤への影響
- 腫瘍細胞由来の血管内皮増殖因子(VEGF)による胎生期血管内皮細胞蛋白developmentally regulated endothelial locus 1(Dell)の発現誘導
- A1 腫瘍細胞由来の血管内皮増殖因子(VEGF)による胎生期血管内皮細胞産生蛋白developmentally regulated endothelial locus 1(Del 1)の発現誘導
- マウス未分化肉腫細胞由来の血管内皮増殖因子(VEGF)の腫瘍細胞-血管内皮細胞接着および血管新生に及ぼす影響
- 転位した腰椎椎間板ヘルニアに対する腰部脊柱管拡大術を併用した椎間板切除術の臨床成績
- 右殿部に発生した悪性間葉腫と考えられる1例
- 好酸球浸潤を伴った炎症性悪性線維性組織球腫の一例
- マウス未分化肉腫細胞由来炎症性サイトカインの血管内皮細胞への影響
- 頚部脊柱管拡大術後の頚椎アライメント変化
- 腰椎後方手術例における体幹筋パフォーマンスの変化
- 経頭蓋刺激誘発複合筋活動電位 : 至適麻酔法と刺激法の検討
- 巨大腹腔内転移を生じた下腿原発の粘液型脂肪肉腫の一例
- 椎間板ヘルニアによる神経根障害に対するリドカインの影響 : 実験モデルによる機能的・形態的検討
- 実験的ヘルニア・モデルにおけるリドカイン浸潤の効果 : 神経根ブロックの治療効果発現機序
- 腰部脊柱管狭窄症に対する後方除圧手術 : 脊柱管拡大術と椎弓切除術の放射線学的結果と臨床成績の比較検討
- 脊椎後方手術時の間欠的背筋圧迫解除による筋変性予防
- ラット腰背筋展開後における腰背筋の組織学的所見と磁気共鳴映像法の関連
- 腰椎後方手術における遊離脂肪移植片の生着に関する放射線学的および組織学的検討
- 脊椎手術における医原性神経障害予防のための術中筋電図モニタリングの有用性
- アグリカン遺伝子多型からみた腰椎椎間板変性および椎間板ヘルニア発症のリスク
- 経頭蓋磁気刺激法による術中脊髄機能モニタリング
- ビタミンDレセプター遺伝子多型と青年期腰椎椎間板変性との関連
- 頚椎椎間板ヘルニアに対する前方固定術後の隣接椎間障害
- 頚椎en bloc laminoplasty術後の後縦靭帯骨化巣の推移と臨床症状との関連
- 頚椎en bloc laminoplasty術後10年以上の長期成績と問題点
- 上肢および下肢運動野磁気刺激による誘発脊髄電位
- 経頭蓋磁気刺激横隔膜誘発複合筋活動電位による上位頚髄機能評価
- 腰椎疾患に対する半硬性腰仙椎装具無効例の検討
- 腰椎前方椎体間固定術の長期成績─患者アンケート調査を中心とした検討─
- 骨粗鬆症に対するADF(S)R変法の骨量の経時的推移の検討
- MRIによる腰椎椎間板変性および椎間板ヘルニアの評価と腰痛との関連
- 環軸椎後方固定術を施行した慢性関節リウマチ頚椎の検討
- 経頭蓋磁気刺激法によるD波およびI波の選択的賦活
- 足関節10秒テスト : 脊髄症における下肢の錐体路機能検査
- 腰椎後方展開排除操作時の背筋内圧と筋血流
- 高齢者(70歳以上)の頚髄症の臨床的特徴と術後成績
- MRIによる化膿性脊椎炎の早期病態進展様式に関する検討
- 腰部脊柱管狭窄症手術例における排尿障害の臨床的特徴
- 腸腰筋膿瘍の臨床的特徴と治療経験
- 平成15年度 日本整形外科学会・香港骨科医学会 Exchange Traveling Fellow に参加して
- 頚椎前方固定術後の隣接椎間障害
- 頚椎後縦靱帯骨化からみた胸腰椎骨化病変の検討
- 脊椎ナビゲーションシステムを応用した腰椎後方椎間板切除術
- 脊椎手術におけるナビゲーションシステムの有用性と応用
- アグリカン遺伝子多型からみた腰椎椎間板変性および椎間板ヘルニア発症のリスク
- 腰椎後方展開排除操作における傍脊柱筋変性の検討(第7報)
- 腰部神経根障害の臨床的、電気生理学的変化と術後改善