骨粗鬆症性椎体骨折の高位診断に棘突起叩打痛は有用か
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概要
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骨粗鬆症性椎体骨折の局在診断, 高位診断に棘突起叩打痛が有用かを検討した. (対象) 65歳以上の女性68例を対象とした. 新鮮単椎体骨折39例で, 非椎体骨折例は29例である. (方法) 腹臥位で, 疼痛部位と棘突起叩打痛の再現性の認められた高位にマーキングを行いX線写真を撮像した. 疼痛点の有無と局在, 骨折高位との一致率, 叩打痛の有無, 骨折高位の一致率について検討した. (結果) 疼痛点陽性例は27例40%であり, 感度0.64, 特異度0.93であった. 棘突起叩打痛陽性例は20例29%と少なく, 偽陰性例も多く, 感度0.36, 特異度0.79であった. 骨折例での棘突起叩打痛の骨折高位との一致は12例60%であったが, χ2検定は高位との関連性を認めなかった. (考察) 棘突起叩打痛は骨粗鬆症性新鮮椎体骨折の早期高位診断には有用性は低いと考える. 叩打痛がなくても椎体骨折を疑い早期にMRI検査を行うことも肝要である.
- 日本腰痛学会の論文
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