振動板トレーニング(Galileo)装置を用いた腰痛予防対策
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概要
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この研究の目的は,腰痛予防対策として振動板トレーニング装置(Galileo装置, Elk社)が有用であるかを明らかにすることである.対象者は,介護福祉施設の職員のうちアンケート調査で腰痛があると答えた人で,神経学的異常がない14人である.男性2人,女性12人,年齢は22〜54歳(平均38歳)であった.ストレッチ体操に加えGalileo装置を使用した.週2回,1回につき20分の介入を行い,観察期間を6カ月とした.介入による効果は,腰痛の程度をVASを用いて評価した.あわせて重心動揺の評価も参加前,6カ月の時点で行った.その指標には,総軌跡長,外周面積を用いた.6カ月経過時点での満足度と継続希望の有無も調査した.腰痛の改善は,介入後1〜2週間でみられた.介入により重心動揺もよくなっていた.不安定な場所で訓練することにより重心動揺が改善したものと思われる.最終的に満足度が高く,継続希望者が多いことよりGalileo装置を用いた腰痛予防は有用であったといえる.
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