大量全身オピオイド投与からくも膜下鎮痛法への切り替えが有効であった2症例
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概要
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【目的】大量の全身オピオイド投与から持続くも膜下オピオイド投与に移行した2症例を経験した. 段階的に投与経路を移行することにより鎮静, 疼痛悪化, 退薬症状などを引き起こすことなく管理できたので報告する. 【症例】モルヒネ500mgの静注下で右側胸部痛に苦しみながらも眠気が著明となった1例と経口モルヒネ換算760mgで在宅での疼痛緩和に支障が出てきた1例に対して, 持続くも膜下オピオイド鎮痛法を行った. 大量の全身オピオイドから段階的にくも膜下投与へ切り替え, 有害事象を生じることなく疼痛管理が可能であった. くも膜下オピオイド鎮痛では眠気の軽減が得られ, QOL向上をもたらした. 【結論】全身オピオイド投与からくも膜下鎮痛への移行に関する具体的なガイドラインはないが, 大量にオピオイドが投与されている場合は, 有害事象の出現を防ぐために段階的なオピオイド投与経路の切り替えを考慮すべきである. Palliat Care Res 2009; 4(1): 317-320
- 日本緩和医療学会の論文
著者
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後藤 隆久
横浜市立大学 医学部生体制御・麻酔科
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小川 賢一
横浜市立大学 医学部生体制御・麻酔科
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畑 千秋
横浜市立大学付属病院緩和ケアチーム
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畑 千秋
横浜市立大学 医学部生体制御・麻酔科
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太田 周平
横浜市立大学医学部生体制御・麻酔科
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新堀 博展
横浜市立大学医学部生体制御・麻酔科
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原田 紳介
横浜市立大学医学部生体制御・麻酔科
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新堀 博展
横浜市立大学 医学部生体制御・麻酔科
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原田 紳介
横浜市立大学 医学部生体制御・麻酔科
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